A Jacket Well Worn: 影山友哉さん

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__A JACKET WELL WORN__

長く着込まれることを前提に、英国の自社工場で丁寧につくり上げられるジレやジャケット。
着るたびにその人に馴染み、その人らしい表情へ育っていきます。
なぜラベンハムを選び、愛用しているのか。それを尋ねると、その人の生き方が少しだけ見えてくる。
ライフワーク、そしてファッションという2つの視点から、様々な分野で活躍する人々のスタイルを紐解きます。

第十回目は、モデルとしてファッション誌や広告で活躍しながら、クライミングを通して自然と向き合う影山友哉さんにお話を伺いました。

__まずはお仕事内容と、モデルになった経緯を教えてください。__

昔から洋服が好きで、大学生の頃によく行ってたセレクトショップがあったんです。そのお店の忘年会に行ったら
FACETASMのデザイナーの落合さんが来ていて、進路が決まっていなかった僕を誘ってくださったのがきっかけで、ブランドのお手伝いをすることになりました。手伝い始めてから「モデルもやってみたら?」と言っていただいたのが、モデルとしての一番最初のお仕事ですね。その時は、やってみるか、くらいの軽い気持ちでしたが、
実際やってみるとすごく緊張して、でも面白さも感じたんです。モデルって憧れる職業ではありましたが、自分ができるとは思ってなかったんです。この出来事をきっかけに、モデル事務所に履歴書を送りました。
今は、ファッションや広告中心にモデルの仕事をしています。

クライミングをはじめたきっかけは?

モデルの友達に誘われて、初めてボルダリングジムに行ったのをきっかけに本格化して、山でのクライミングを始めてもう6年目くらい経ちます。

男同士だとつい競い合い始めて、お互いにこっそり練習して上達したりするんですよ。そんな自然な流れで

仲間も増えて。今はだいたい週に2~3回はボルダリングジム、週1回は仲間と予定を合わせて山に出かけるのが日常になっています。

クライミングの魅力はどんなところですか?

登り切った時の感覚が本当に気持ちいいんです。クライミングは登り切ることがゴールの条件ですが、
なかなか一回では難しい。何度も挑戦してたどり着いた時の達成感は格別です。一つ登ると、次はもう少し難しいルートや高い岩に挑戦したくなるんです。

山では携帯電話も通じないし、クライミングをして、疲れたらちょっと寝たり、みんなと話したり。
そんな時間がリフレッシュになっています。

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モデルの仕事にプラスになることはありますか?

アウトドアブランドの撮影だと、実際に山に登る人の方がリアルに撮影できるので、重宝されることもあります。アウトドアの取材や山での仕事も増えて、モデルとしての仕事にもプラスになっています。

あとは、クライミングはメンタルが重要で自分のメンタルとの向き合い方が上手くなった気がします。撮影の時も、以前よりも集中力を高められるようになりました。

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靴は岩の特徴によって2足を使い分けているそう。
山とは別に、ジム(ボルタリング)用も。手が汗で滑るのを防ぐために使用するチョークも種類が豊富で、手が乾燥しやすい人、汗をかきやすい人でも好みが分かれるのだとか。クライミングマットはもう5年ほど使っているそう。

写真もお好きで、今年は山で撮り溜めた写真の個展も開催されたんですよね。もともとカメラはお好きだったのですか?

普段は全くカメラを持ち歩かなくて、カメラを始めたのもクライミングをするようになってからです。
山に行くと普段絶対見られない景色が広がっていて、せっかくなら撮っておこうと思って撮り始めました。

2枚1組で印刷されるフィルムカメラで撮影するんですが、意図しない組み合わせになることもあり、それもまた面白いなと。撮るのは風景がほとんどで、特に岩が多いです。一つひとつ形も質感も違うし、自然にできた岩の穴や亀裂にも個性があるんです。写真展の時にも飾ってたんですけど、すごくかっこいい好きな岩があって、プロレベルの難易度の岩なんですけど、いつか登ってみたいですね。

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ラベンハムのモデルを務められたこともありますが、
ラベンハムというブランドについてどのようなイメージをもたれましたか?

インナーとしてもアウターとしても、いろいろなコーディネートに合わせやすそうという印象がありました。ただその時は、品のいい大人がきれいに着るイメージがあったんです。

でも実際に着るようになって印象が変わりました。今は普段自転車に乗る時やキャンプの時の温度調整とか、自分のライフスタイルにもフィットしてもっとラフに着られるイメージです。

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普段からファッションにこだわりがあると思うのですが、山で過ごす時の服装もファッション性を意識していますか?

街で着る服と山で着る洋服は区別していて、山用の服を街で着ることはほとんどないです。でも組み合わせるトーンや考え方はつながっていて、機能性はそこまで気にせず、山でも普段の延長のような感覚でファッションを楽しんでいます。僕の場合、クライミング自体がライフスタイルの延長にあるものなので、普段の自分のまま楽しんだ方がいいと思っていて、それもクライミングの楽しみ方の一つだと思うんです。

ラベンハムのジレは、山に着ていくのに汚れたり破れたりが心配で躊躇していたんですけどリペアができることを知って安心感も生まれて。洗濯機でガシガシ洗えるし、山でも思い切って使えます。数少ない“山と街兼用アイテム”かもしれないです。

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オーカーという色を選んだ理由がありますか?

山の服も普段の服も色合わせの考え方は一緒で、手持ちのものとのバランスを考えて服を買っています。ラベンハムのジレはカラーが豊富ですごく迷ったのですが、合わせやすさを意識して、派手すぎないコークを選びました。山では今日みたいにクライミング用のウエアの上に着たり、街では例えばブルゾンの下にレイヤードしたり。この色ならインナーにしても、チラッと見えた時に映えますよね。

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モデル、クライミング、写真とご自身の世界を広げている影山さんですが、今後あらたに挑戦したいことはありますか?

Tシャツやキャップなど、ちょっとした小物をつくりたいです。実は今も少しつくっていて写真展でも販売していたのですが、ファッションとクライミングのカルチャーを掛け合わせて面白いものがつくれたら、と思っています。

あとは、いつかアメリカ・カリフォルニアのヨセミテ国立公園に行ってみたいですね。クライミングはもともとヒッピーカルチャーとの関わりが深くて、ファッションの楽しみ方も、本来はすごく自由なんです。

海外では、フィットネスやピクニックのような感覚でラフに楽しんでいる姿を動画や写真でよくみかけます。この前、日本の山に来ていた海外のクライマーが、まな板の上で持参したバゲットとチーズを切って食べていて、その自由な楽しみ方が印象的でした。

上手い・下手に関係なく、好きな服を着て、仲間と気を張らずにクライミングをもっと純粋に楽しみたいと思いました。その後はキャンプでおいしいごはんを食べてお酒を飲んで仲間とたわいもない会話をして自然を楽しむ。それでいいと思うんです。クライミングは自由でいい。それぞれが自分らしく楽しむことのほうが、ずっと大切だと感じています。

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影山 友哉

モデルとして、ファッションや広告、ブランドルックなど多岐にわたり活動中。 近年は趣味で始めたクライミングがライフワークに昇華し、山と街を行き来する生活を楽しんでいる。2025年には日本各地の山で撮り溜めた写真展も開催。岩やクライマーとの交流を切り取った写真作品にも注目が集まる。

INSTAGRAM: @tomoyakageyama

Writer : Moe Shibata
Photographer :Mihoko Sakamoto
Editor: Arisa Ogura

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